福祉用具は日常生活をより安心して過ごすための支援や、能力の維持を目的としたものです。
適切な用具を使用することで、自立した毎日をサポートしてくれます。
今回は身近な福祉用具の1つ、「ステッキ」についてご紹介します。

■本記事の内容
・ステッキについて
・ステッキの主な種類
・グリップの素材
・自分に適した長さの測り方
・おわりに

・ステッキについて

歩行を補助する道具として、自立歩行できる人がより安定し、歩くことができるようにするための道具です。
主にステッキには、下記のような役割があります(※)

免荷(めんか)
ステッキに体重をかけることで、足にかかる荷重を少なくする。
荷重を分散させることで足腰の負担が軽減され、痛みを和らげることにもつながる。

バランスの補助
「第三の足」として身体を支え、歩行を安定させる。
身体のふらつきを抑え、歩行リズムの改善につなげる。

※次のような方の使用には適しません。
・ステッキなしでは歩行できない方。
・リハビリ中などのように体重の一部を支えないと歩行できない方

(医師やリハビリトレーナーなど、専門の方のアドバイスが必要です)

・ステッキの主な種類

大きく分けて4つに分類されるステッキの種類。ここではそれぞれの種類について特徴をご紹介します。
種類ごとのポイントを知っておくと、選ぶ時の参考になります。

折りたたみタイプ
◎メリット:コンパクトになるため、持ち運びに便利。
△デメリット:伸縮タイプより重くなる傾向にある。調節出来る長さの幅が、伸縮タイプと比べて短い。
こんな方におすすめ→カバンなどに収納し、持ち運びをしたい方

伸縮タイプ
◎メリット:シンプルな構造で、幅広い長さ調節が可能。
△デメリット:折りたたみに比べ、短く収納することができない。
こんな方におすすめ→コンパクトにする必要がない方や、靴や装具の高さなどでこまめに長さ調節をしたい方

1本杖タイプ
◎メリット:適度なしなりを感じられる。木製のものが多い。
△デメリット:自由に長さの調節ができない。
こんな方におすすめ→クラシカルな雰囲気や、シンプルな見た目が好きな方

多点杖・4点杖タイプ
◎メリット:多点で地面をしっかり支えるので、安定感がある。
△デメリット:他のステッキと比べて重さがある。使い方に制限があるものがあり、正しい使い方が必要。
こんな方におすすめ→より安定感や機能性を求める方

・グリップの素材

グリップ部分で使われる一般的な素材についてご紹介します。
グリップはシャフトの柄と並んで、ステッキの印象に関わる部分。それぞれどのような特徴があるのでしょうか。

素材①:木製
◎メリット:木が持つあたたかみや色合い、年輪を楽しめる。
△デメリット:落とした時やぶつけた時に、傷がつきやすい。

素材②:アクリル(メタクリル樹脂)製
◎メリット:カラフルなものが多く、デザイン性が高い。
△デメリット:木製や樹脂加工製に比べ重い。アルコール等の薬品に弱く、破損・変色することがある。

素材③:樹脂加工(ラバー)製
◎メリット:柔らかさがあるので、長時間握っても疲れにくい。
△デメリット:べたつきや劣化がある。

補足:グリップの握りやすさ

グリップの握りやすさは手の負担の軽減につながります。
手にフィットするよう、工夫された形状を取り入れているステッキもあります。

・スリムネック
グリップの下の一部が細くなっており、握った時の負担を軽減。手が小さな方にもおすすめ。

・雲型グリップ
グリップ形状に起伏があり、握った時に指がフィットしやすい。

・自分に適した長さの測り方

ステッキの種類や素材だけでなく、ステッキの長さも選ぶ上で重要なポイントです。
自分にあった長さを選ぶために、目安となる計算式があります。

例:身長が148cmの場合、77cmのステッキが適している。
148÷2=74、74+3=77cm

また手首にある骨のでっぱり(尺骨茎状突起)でも、長さを合わせることができます。
自分の腕を真っ直ぐ下におろし、手首の骨のでっぱっている部分に、ステッキのグリップを合わせる測り方です。
ひじが自然に曲がり、適した長さとなります。

体格や使いやすさは人それぞれ。実際に試してみて、使いやすいものを選ぶことが大切です。

・おわりに

自分に合ったステッキを選んで、アクティブに・気持ちも明るく
一言でステッキと言っても、素材や機能など様々な特徴を持ったステッキがあります。
最近ではおしゃれなステッキも多く、持っているだけで気分が明るくなるようなステッキも増えています。
歩くことに自信を持ち、お気に入りのステッキで気分も明るく。そんな“自分に合ったステッキ”を選んでみませんか?

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